People

MilKが注目する人物やプロダクトにフォーカス。
旬な俳優、女優、モデルなども登場する特別企画。

Profile

Arnaud Ravallec:notsobigオーナー兼バイヤー・デザイナー/パリの老舗百貨店や高級メゾンでバイヤー、マーケティング部門を経験したのち、2002年にキッズウェアに特化したセレクトショップ『notsobig』を立ち上げる。“子供の遊び心をもった大人”をコンセプトに、セレブリティからクリエイターまで幅広いファン層をもつ。

notsobig(ノット・ソー・ビッグ)

日本での展開は『hakka kids』のショップインショップのかたちで2006年よりスタート。パリ『notsobig』にて『hakka kids』を扱ったことがその出会い。

■SHOP
[LE WATOSA+notsobig]  
東京ミッドタウンガレリア2F
電話 03-5647-8351 営業時間 11:00~21:00
ほか日本橋髙島屋、JR名古屋髙島屋、新宿髙島屋などで展開
http://www.notsobig.jp(japan)
http://www.notsobig.fr (france)

オーナーの遊び心がそのままカタチに

『MilK』の生まれ故郷でもあるパリで約10年前にオープンしたセレクトショップ『notsobig』(ノット・ソー・ビッグ)。それまでのキッズウェア界にはなかった革新的なコンセプトと、独自の審美眼でセレクトしたユニークな品揃えで一躍有名となったこのショップを率いるのが、オーナー兼バイヤー・デザイナーのアルノ・ラヴァレック氏です。高級メゾン『エルメス』の職を辞して、子供服の世界に飛び込んだラヴァレック氏に、ブランドとして拡大を続ける『notsobig』の現在と未来について聞きました。

MilK(以下M) まずは『notsobig』を立ち上げるに至った経緯を聞かせてください。

アルノ・ラヴァレック(以下AR) 『notsobig』を設立する以前は、いわゆる大企業で働いていました。パリのギャラリー・ラファイエット(19世紀末から続く老舗高級百貨店)ではバイヤーを、その後移った『エルメス』でもマーケティング部門のマネージャーを務めていました。給料も良かったですし、仕事としてまったく不平のないものでした。
ただ当時の私の年齢が33歳。33といえば、イエス・キリストが十字架に架けられそして復活を遂げた年齢です。つまり人生においてなにか変化を起こさなければならない年齢だと思い始めたのです。

M つまり自分自身を十字架に"磷付け"ようとしたんですね。

AR はい(笑)。でも当時は、なにをすれば良いのか明確ではありませんでした。仕事も順調だからこそ逆に何かラディカルなことをしないと、との思いもありました。そこで考えうるすべての将来のシナリオを消去法で限定していったところ、"キッズウェア"という結論に達したのです。
たとえばパリに『colette』(コレット)という超がつく有名なセレクトショップがあります。ここはアパレルを中心に素晴らしいアイテムを揃えていて、私も大好きなショップですが、当時、キッズウェアを置いていませんでした。その時、直感的に「これはいけるかも!」とひらめいたんです。子供用品を扱うショップは数多くあっても、世界各国から優れたデザインのキッズウェアを取り揃えるセレクトショップはなかったのです。

M パリで一番最初にオープンしたキッズ専門セレクトショップだったんですね。

AR 当時、アムステルダムにセンスの良いセレクトで名を馳せたキッズ専門のセレクトショップがありましたが、フランスでは、パリのみならず国内のどこを探しても、子供服に重心を置くコンセプトをもったお店は存在しませんでした。ラッキーなことにパリの1号店をオープンした直後から消費者、メディアとも話題になりました。
日本での1号店は2006年にオープンした日本橋髙島屋でのShop in Shopでしたが、これをきっかけにフランスでの知名度もさらにあがりました。「日本でショップを開くなんて、いったいどんなブランドなんだ?」って多くのパリジャンが関心を持ってくれ、来年6月には創業10周年という記念すべきマイルストーンを迎えるところまできました。