子どもと本

子どもと本
鈴木 潤 Jun Suzuki 三重県の「子どもの本専門店メリーゴーランド」で13年企画 を担当。児童文学や絵本の作家のアトリエ、チルドレンズミュージアムなど海外を歴訪。07年の京都出店に伴い店長就任、京都に移住。09 年夏に長男を出産。少林寺拳法二段。

河井寛次郎記念館

 

お休みの日に、ぶらぶらと歩いて「河井寛次郎記念館」を訪ねました。

前から行ってみたかったのに、近所すぎてなかなか足を運ばずにいたのです。

さわさわと小雨の中、たどり着いたそこは、河井寛次郎が生前暮らした家だったことろを

記念館として今は解放されているとのこと。

古い家の裏には登り窯がしつらえてあり、寛次郎の作業場もきちんと残されていました。

何より、古い家のもつおおらかさと、そこに確かにあった家族の生活と時間が感じられ、

とても居心地がよかったのです。

私たちは年間会員の申し込みをし、また何度も訪れたいと思いました。

 

 

 

 

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『火の誓い』 河井寛次郎 講談社文芸文庫 1155円

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『夏』 五味太郎 絵本館 1365円

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毎日「暑い暑い」と言い、テレビの天気予報の最高気温を見てはうんざりとし、

ついつい冷たいものばかりに手を伸ばしてしまうこのごろ。

でも夏は特別な季節。

夏休みのあった子どものころも、夏休みのない大人になった今も

私は夏が大好きです。

日常と非日常がいっしょに存在しているような、何か言葉にできない、予感のようなもの

が漂っているように思える季節。

五味さんの『夏』はそんな私の気分を写しとったような絵本です。

「最高気温」とか「熱帯夜」とかいう言葉にくらくらくる前に、

この子のように、全身で夏を感じておかないと、あっという間に

夏は過ぎ去ってしまうと思うのです。

 

 

 

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桃の実

岡山の友人が桃をたくさん送ってくれました。

白い肌にうっすらとピンクがかった桃は、甘いいい香りを漂わせています。

最近よく作るのが、簡単でちょっぴり贅沢な桃のデザート。

桃はよく洗って、種に沿わせ、横半分に深くナイフを入れます。

桃の上と下をしっかりと持って、ルービックキューブを回すように、

半分にぱかっとします。そうすると、上手に種と実が別れます。

はい、半分の桃にきび砂糖をぱらぱらと振りかけて、さらにワインやリキュールを

お好きなだけそそぎます。くだいた氷を添えたらできあがり。

桃の果汁とお酒、そして氷を口に含むと何ともいえず、豊かな気分になります。

夏の夜にぴったり。

 

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『こどももちゃん』 たちばなはるか 偕成社 1050円

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こどもの ももの こどももちゃん。

きょうはちょっぴり、ごきげんななめ、そして元気がありません。

いったいどうしたのでしょう?

愛らしいこどももちゃんと動物たちのやりとりが、ほほえましい。

小さい人にも人気の絵本です。

 

 

 

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フライドグリーントマト

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フィレンツェに暮らす妹家族は、街の小さな八百屋さんを営んでいます。

お店に行くと、みたこともない野菜やらくだものやらがいっぱい。

「なんでもすきなもの持って帰っていいよ」とアレッシオの言葉に、

さっそく選んだのは、ズッキーニの花と青いトマト。

ズッキーニの花も青いトマトも、卵と牛乳の衣をつけて、フライにするのです。

ちょうどトマトを揚げていたとき、テレビでなんと「フライドグリーントマト」という

ジュリア・ロバーツやメアリー・スチュアート・マスターソンなんかが出演している

映画が始まったではありませんか。好きな映画で、いつかもう一度観たいと思って

いました。しかもイタリア語の吹き替え版。

この巡り合わせ、どこかで誰かがいたずらしているような、不思議な気分でした。

ママアンナの指導のもと、出来上がったフリットはとっても美味しかった。

八百屋さんなので、野菜もくだものもたくさん食べました。その話はいずれまた。

 

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二つのメリーゴーランド

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『天然生活9月号』 地球丸 690円

「がんばる本屋さん」という特集で紹介していただきました。

本は今やネットで簡単に買える時代。

でもだからこそ、本屋に足を運んで、本棚を眺めて欲しいのです。

探していた本が見つかったときの喜び。

子どもの頃に読んでいた絵本との再会。

宝物になるような本との出会い。

私たち本屋はそういう目にはみえないものを、大切にしていたいと思っています。

ガケ書房、蟲文庫・・・。たとえ同じ本を並べていたとしても、

きっとちがう佇まいで、本はその店にあることでしょう。

お客さんは、その本がまとう空気も買って帰るのです。

 

 

 

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