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女木島
歌謡曲『瀬戸の花嫁』の舞台とされる女木島は、岡山市の鬼城山と並び、おとぎ話の鬼ヶ島のモデルとなっている島。
この島では一番のお目当てだった、レアンドロ・エルリッヒ「不在の存在」が写真撮影NG、また、鈴木康広が船とそれによる波をジッパーに見立てた「ファスナーの船」が諸事情により就航していなかったことが惜しまれます。
船が着岸する港には、木村 崇人の作品「カモメの駐車場」が、あっちにもこっちにも整然と並んでいます。
少し歩くと、禿鷹 墳上による「20世紀的回想」が。帆船、そしてグランドピアノをモチーフにした詩情豊かな作品。
かつての保育所が生まれ変わった作品「Comfort #6」はラング/バウマンらによるもの。既存の建物にインフレートでファンタジーあふれる造形を加えることを得意とするスイス人2名のユニットです。
越後妻有トリエンナーレへの出展でおなじみ、「福武ハウス」が瀬戸内国際芸術祭にも巡回。中は撮影禁止でしたが、森村泰昌、杉本博司、ビル・ヴィオラなど錚々たるアーティストをはじめ、小学校の教室という空間性を生かした小気味良い展示の数々が印象的でした。
前述、レアンドロ・エルリッヒの作品を、写真でお見せできないのが本当に残念!
もともと私はサイトスペシフィックなアートが好きなのですが、ここで感じたものは鮮烈のひとこと。
視覚をだますだけでなく、身体感覚をも揺るがすそのコンセプト、完成度に脱帽。
写真や映像では追体験できない、まさにこの場所でしか味わえない貴重な体験でした。
―――つづく
男木島
というわけで、日替わりで島ごとに作品をご紹介します。
ほとんど平地がなく、民家が山の斜面に貼りつくように身を寄せ合っている男木島。
島に着くとまず、バルセロナ出身ジャウメ・プレンサの「男木島の魂」がお出迎え。
夏の強烈な日差しが、地面に日本語やアラビア語、ヘブライ語、中国語などを映し出します。
高齢化著しいこの島のあちらこちらで見かけるオンバ(乳母車)。現在はおばあちゃんが歩行器として押している姿がおなじみですが、これに着目したのが地元、香川のアーティストチーム、その名もオンバ・ファクトリー。結構、エキセントリックな作品。島内に点在しているので、見逃さないように。
建築家の中西ひろむと庭師の中井岳夫のユニット中西中井による「海と空と石垣の町」。うん、まさしくその通り!
上の方をご注目!ここにもオンバが...
讃岐漆の技法で家屋をリノベーションした「漆の家プロジェクト」。漆黒の美しさがまことに圧巻。白い部屋も必見で、サプライズ的な作品も用意されているなど、来訪者を楽しませてくれます。
このように、入口もご立派。
安産の神様として知られる、この島の豊玉姫神社にインスパイヤされた北山善夫による「誕生─産殿─性─生─死─墓─男木島伝説」。本作は、こちらのインスタレーションのほか、家屋の壁面いっぱいに掲出した絵画も併せて展示。ちなみに、下の4つの顔は喜怒哀楽を表現しているそう。
パイプに施された望遠鏡を覗くと、、、
この通り。谷口智子による「オルガン」は、耳を当てて澄ませれば自然の音や、別の場所に配管されたパイプからの声も聞こえる仕組み。
今、まさに窓から波が飛び込んできた様子を表現した「Sea Vine」は、高橋治希による作品。陶磁器製で、ジョイント毎に分割できるパーツの段階で搬入、ここで組み上げたのだそう。
香川県出身、NYをベースに活動を続ける川島猛とその仲間による、「川島猛とドリームフレンズ」。新聞やチラシなどの古紙で“想い出球”を作ったり、古布を集めてたくましいタワー(写真)を作ったりと、住民とともにアートを披露。
カフェが併設され、そこには川島氏のアクリル作品がモビールになっていました。![]()
バッタ? キリギリス? なんだろう。虫もカフェで和んでました。
――― つづく
島めぐり
夏休みをいただいて、
瀬戸内国際芸術祭2010に行ってきました。
人口約3300人の島に年間で40万近い方々が訪れるほど、
アートでの観光客誘致に成功している直島を筆頭に、
7つの島と1つの港で繰り広げられる同イベント。
フェリー三昧。
今後の人生で、これ以上、
船に立て続けに乗る機会はないだろうなぁというくらい。
振り返ると、あっという間の弾丸ツアー、2泊3日の旅でした。
サンセットは、筆舌に尽くしがたいほど美しく、、、
―― つづく
ここは、どこ??
大騒ぎして行ってまいりました前人未到の
(大げさですね、いや、そうそうないだろう)
9時間強ロケバス移動の撮影トリップ。
押しに押して水曜の朝5時に編集部に無事、到着。
ヘアメイクの樅山さんに至っては、6時から次のロケに
出発しなければならないにもかかわらず、、、
スタッフのみなさま、クライアントのみなさま、
本当にお疲れ様でした、そしてありがとうございました!
写真を見る限り、誰しもがここはどこ?と
きっとお思いになるでしょう。
天野良子さんによる、その素敵な写真がぎっしり詰まった某ブランドのカタログは
9月の中旬に各店舗に配布されます。
もちろん、それまでは口外できないのですが、
あまりにも、すてきな場所だったので、ちょっとだけご紹介を。
「○○○を一望できる」と謳うほど、海も間近にありながら、
そのホテルが佇むのは、人里離れた山奥、
切なくもソフトバンクの電波がほとんど入らない僻地。
まさに、「何もしない」をしにいくところというおもむき。
リネンのブランド、リベコのパジャマ、
洗面台と浴室にはニールズヤードのバスアイテム、
美しくメンテナンスされた敷地の庭、
いつの間にか、“野良”から、“正式なスタッフ”へと昇格したねこちゃん、
天井がものすごく高く開放的なゲストルームetc.
ゆっくりと時を過ごしたくなる、この環境に加え、
従業員の方のホスピタリティ。
身も蓋もないのですが、撮影ではなく個人的に来てみたい。
そう、思いました。
ご注目! 野生的ですね、登っちゃってます、ねこちゃん。
げろげろ、鳴いてるし、ぴょんぴょん跳ねてました、そこいらじゅうに。蟹だって、いたんですよ~(シャッターチャンスなし)
「東京はしょっちゅう行ってるわよ」と、ポルシェのカイエンを駆って
この途方もない距離を、軽々と往復する女性社長。
穏やかな空気があたりを支配するこの場所は、
彼女の徹底した、厳格な態度によって生み出される。
そう、確信しました。

