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女木島
歌謡曲『瀬戸の花嫁』の舞台とされる女木島は、岡山市の鬼城山と並び、おとぎ話の鬼ヶ島のモデルとなっている島。
この島では一番のお目当てだった、レアンドロ・エルリッヒ「不在の存在」が写真撮影NG、また、鈴木康広が船とそれによる波をジッパーに見立てた「ファスナーの船」が諸事情により就航していなかったことが惜しまれます。
船が着岸する港には、木村 崇人の作品「カモメの駐車場」が、あっちにもこっちにも整然と並んでいます。
少し歩くと、禿鷹 墳上による「20世紀的回想」が。帆船、そしてグランドピアノをモチーフにした詩情豊かな作品。
かつての保育所が生まれ変わった作品「Comfort #6」はラング/バウマンらによるもの。既存の建物にインフレートでファンタジーあふれる造形を加えることを得意とするスイス人2名のユニットです。
越後妻有トリエンナーレへの出展でおなじみ、「福武ハウス」が瀬戸内国際芸術祭にも巡回。中は撮影禁止でしたが、森村泰昌、杉本博司、ビル・ヴィオラなど錚々たるアーティストをはじめ、小学校の教室という空間性を生かした小気味良い展示の数々が印象的でした。
前述、レアンドロ・エルリッヒの作品を、写真でお見せできないのが本当に残念!
もともと私はサイトスペシフィックなアートが好きなのですが、ここで感じたものは鮮烈のひとこと。
視覚をだますだけでなく、身体感覚をも揺るがすそのコンセプト、完成度に脱帽。
写真や映像では追体験できない、まさにこの場所でしか味わえない貴重な体験でした。
―――つづく
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