“かわいい”の正体を探して...

“かわいい”の正体を探して...
中里邦博 Kunihiro Nakazato MilK日本版 編集長/1970年、神奈川県生まれ。青山学院大学文学部卒業後、大阪有線放送社、プラップジャパン、ワールドフォトプレス、ベストセラーズを経てエクスナレッジ勤務時代に『世界のこども部屋』シリーズを手がけた後、同誌を立ち上げる。

FREEDOM

 

 

 

 

 

 

 

森博嗣さんの『自由をつくる 自在に生きる』(集英社新書)を読む。

 

冒頭から「人生の目的は自由だ」 と、歯切れがよく、清々しい。

 

その背後には、支配という大きな圧力が常に働いていること、

その一つ一つが明らかにされている。

住宅ローン、他人の目、結婚式や葬式、マスメディアetc.

そして意外なのは、“自らの思い込み”。これは歯がゆい。

 

今や、色鮮やかなランドセルは珍しくないけれど、

45年前に、森さんが水色のランドセルをせがんで、

母親が快くそれを承認したという微笑ましいエピソードも。

しかも、森さんの息子さんも、青色のランドセルを買ったという。

 

こんな一節もある。

「充分に機械化された社会では、人間はもっと創造的な仕事をするようになる

たとえば、歌をうたったり、絵を描いたり、新しいアイデアを出したり、

そういった人間にしかできないことが労働の対象となる」。

 

確かに、この傾向はますます強くなっている実感はある。

技術革新による人員の再配分

(機械に仕事を奪われ、余儀なく廃業させられたり、配置転換させられるなど)は

どういう分野でも、もの凄い勢いで進んでいるし、

ガジェット使いにめっぽう強い現代っ子たちが、

テクノロジーを意のままに駆使して、さくさく(軽快!)と大きなことを
涼しい顔でやっている様子もさほど想像に難くない。
 
人々の意識が大きく根本から変われば、
きっと未来における自由の総量は際限なく広がるはず。

そんなポジティブな気持ちになれる一冊だった。

 

小学校のとき、横浜馬車道の有隣堂にて

●大付録の一つ『おはよう!スパンク』のコインパース欲しさに

少女マンガ誌『なかよし』を父親にせがんだ。

男のくせに、嘆かわしいと思っただろう、

けげんそうな顔をしながらも、それを買ってくれたお父さんに感謝したい。

あの時、与えられたささやかな自由が、今の自分につながっている。

 

 

19:29

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