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FREEDOM
森博嗣さんの『自由をつくる 自在に生きる』(集英社新書)を読む。
冒頭から「人生の目的は自由だ」 と、歯切れがよく、清々しい。
その背後には、支配という大きな圧力が常に働いていること、
その一つ一つが明らかにされている。
住宅ローン、他人の目、結婚式や葬式、マスメディアetc.
そして意外なのは、“自らの思い込み”。これは歯がゆい。
今や、色鮮やかなランドセルは珍しくないけれど、
45年前に、森さんが水色のランドセルをせがんで、
母親が快くそれを承認したという微笑ましいエピソードも。
しかも、森さんの息子さんも、青色のランドセルを買ったという。
こんな一節もある。
「充分に機械化された社会では、人間はもっと創造的な仕事をするようになる
たとえば、歌をうたったり、絵を描いたり、新しいアイデアを出したり、
そういった人間にしかできないことが労働の対象となる」。
確かに、この傾向はますます強くなっている実感はある。
技術革新による人員の再配分
(機械に仕事を奪われ、余儀なく廃業させられたり、配置転換させられるなど)は
どういう分野でも、もの凄い勢いで進んでいるし、
ガジェット使いにめっぽう強い現代っ子たちが、
テクノロジーを意のままに駆使して、さくさく(軽快!)と大きなことを
涼しい顔でやっている様子もさほど想像に難くない。
人々の意識が大きく根本から変われば、
きっと未来における自由の総量は際限なく広がるはず。
そんなポジティブな気持ちになれる一冊だった。
小学校のとき、横浜馬車道の有隣堂にて
●大付録の一つ『おはよう!スパンク』のコインパース欲しさに
少女マンガ誌『なかよし』を父親にせがんだ。
男のくせに、嘆かわしいと思っただろう、
けげんそうな顔をしながらも、それを買ってくれたお父さんに感謝したい。
あの時、与えられたささやかな自由が、今の自分につながっている。
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